DMARC設定（ポリシー）と受信側DMARC設定の違い

SPF・DKIM・DMARC設定（ポリシー）・受信側DMARC設定を正しく理解して快適なメールライフを送りましょう。

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あなたがメール送信者の場合

SPF・DKIMの2つは「あなたがメール送信者」として、自分のメールは正しいよ！偽装している人がいたら排除してよ！っていうことをアピールするための設定です。

契約しているレンタルサーバーのメール設定画面でそれを行います。難しい話は省きますが、昨今はこの設定が必須となっています。だから理屈抜きに設定してください。例えばエックスサーバーならメールの設定画面でONにするだけです。

DMARC設定（ポリシー設定）とは？

DMARC設定（ポリシー）というのは、設定したSPF DKIM が通らなかったとき、そのメールをどうするかについて「処理方法」を指定しておく、ということになります。

エックスサーバーですと、DMARC設定（ポリシー）は下記の３つのどれかを選択することになります。
①何もしない
②迷惑メールとして配送する
③メールを配送しない

推奨は②です。

DMARCをそもそも設定しない（ということと）、DMARCを①の「何もしない」で設定する、ということは意味が違います。

なので①もれっきとしたDMARCのポリシー宣言なのですが、若干弱いというのがありまして②が無難だと思います。

DMARC設定をしない（ポリシー宣言しない）のはまずいです。宣言は必須です。

再確認ですが、これらは迷惑メール対策ではありません

SPF・DKIM・DMARC設定（ポリシー）の３つを設定は、迷惑メール対策ではありません。あなたのメールが相手にちゃんと届くようにするための設定です。

このSPF・DKIM・DMARC設定（ポリシー）の３つをきちんと設定していないと、GmailやOutlookなど大手のメーラーはあなたのメールを迷惑メール扱いする可能性が高いです。必須の設定なので必ずするようにしてください。

ひとつだけ毛色が違う「受信側DMARC設定」というものがある

ここまで説明してきた3つの設定というのは「自分のメールが正しく相手に届くために」行う設定です。

ただしひとつだけ毛色が違うといいますか［受信側DMARC設定］というものがあります。エックスサーバーの管理画面を見てもらえたらわかりますが、DMARC設定（ポリシー宣言）とは別に、もう一つ「受信側DMARC設定」という欄があると思います（迷惑メール設定の中）

「受信側DMARC設定」だけは受信する場合の話

受信側DMARC設定は、その名の通り、あなたがメールを「受信する」場合の挙動（ルール）設定となります。個人的には「OFF」推奨です。本当はONにしたいところなのですが、あなたの取引相手やクライアントさんのメール設定に関する知識はどの程度でしょうか？

一般エンドユーザーが多い、そういったことには疎そうな方が多い、といのであれば、そういった人たちのメールを弾かないように（まあ配慮みたいなことです）OFFにしているほうが無難です。

受信側DMARC設定をONにするとどうなる？

エックスサーバーの受信側DMARC設定は、

OFFにした場合：送信側のDMARCポリシーにかかわらず、通常通りメールを受信します。
ONにした場合：DKIM認証、SPF認証の両方が認証失敗した場合、送信側DMARCポリシーに沿った処理を行います。

ということのようなので、ONにしてしまうと、送信者側がよくわからないでDMARCのポリシー設定をしている場合、そのポリシーに従った処理がなされてしまいます。迷惑メールを受信したくないという観点からはONが望ましいのですが、大事な数少ない取引だ、１件のメールも逃しくないというならOFFにしているほうが無難です。